おすすめ書籍<国語>
・『出口現代文 講義の実況中継①』(出口 汪/語学春秋社)
現代文のカリスマ予備校講師による参考書です。
現代文を論理の教科と位置づけ、センスや感覚ではなく、一貫した論理的方法により、高得点を取ることが可能だとしています。さらに、現代文(論理力)をあらゆる教科の土台となるものとし、現代文によって培った力が、あらゆる科目の成績を押し上げていくと説かれています。①巻は「小論文」「小説」「随筆」がメインです。現代文としての勉強はもちろん、取り上げられている文章自体からも考えさせられるものがあります。
・『「本当の国語力」が身につく問題集[小学生版]』(福嶋 隆史/大和出版)
「国語力=論理的思考力」。そしてそれを構成する「言いかえる力」・「くらべる力」・「たどる力」のトレーニングをするために作られた小学生対象の問題集です。これらの力は「方法」であり、「型」であり、「技術」であるので、誰にでも習得できるものだと強調されています。国語を何となく解くのではなく、きとんと考えて解くということが体感できる問題集だと思います。
・『灘校・伝説の国語授業』(橋本 武/宝島社)
スローリーディングで有名な伝説の灘校国語教師、橋本先生の授業解説本です。「簡単なことはすぐ忘れる。自分で興味を持ち、得た知識は一生忘れない宝物となる」という想いのもと授業をされています。いわゆる問題を解くためのテクニック的な国語力ではなく、観察力・判断力・推理力といった全科目にも生きるような土台としての国語力をつける授業です。スローリーディングで大切にされている「寄り道をする」・「追体験をする」・「徹底的に調べる」・「自分で考える」という4つのポイントをわかりやすく紹介してくれている内容になっています。
・『国語のできる子どもを育てる』 (工藤 順一/講談社現代新書)
「コボちゃん作文」など、子どもたちが楽しく効率的に国語力をつける方法が紹介されています。また同時に、「入試のためではない国語」というものについて具体的に説明されています。
現在は、一般的に学校や塾のテストの点数によって「国語力がある、ない」が決められていますが、この本で述べられている、そもそもテストで国語力を測れているのかという視点には考えさせられるものがあります。「文章は読めているのに、点数が取れない子」、逆に「点数は取れているが、文章内容はわかっていない子」が出てきてしまうのはどうしてなのかというところにも、考察が述べられています。
・『「本当の国語力」が驚くほど伸びる本』 (福嶋 隆史/大和出版)
国語力はセンスではなく、きちんとした練習を積むことで身につけることができるということをわかりやすく解説していくれている。
「言いかえる力」・「くらべる力」・「たどる力」の3つを力をつけることで、国語力が伸びると筆者は説く。それぞれの力をつけるための、家庭学習法も紹介してくれていることが素晴らしい。わかりやすく、手軽に始められる学習法なので、非常におすすめです。