梅草庵 daily life 第55話

★「夏は受験の天王山」を実践した生徒

 梅草庵では先日8月31日に「夏期講習2019」を終了いたしました。特に入試を控える中3生に対しては「夏は受験の天王山(成功の分かれ目)だ。」という話からスタートしました。

どういった意味で天王山かというのは、各塾・各先生での考え方があるかと思います。私は「平常時に比べ自由時間が格段に多い。」という点で天王山だと思っています。平常時は学校がありますので、受験勉強が大事だといっても、使える時間は物理的に下校してから就寝までの時間となります。就寝を仮に23時としてざっくり見積もって7時間ぐらいでしょうか?食事や入浴・遊びを含め、その時間をどう使っていくかが勝負ということになります。一方で夏休みは学校がお休みですから、何時に寝て何時に起きるのも自由です。極論24時間をどう使っていくかの勝負になります。つまり、平常時の受験勉強が7時間の勝負とすると、夏休みは24時間の勝負ということになるわけです。その24時間の勝負が1ヶ月以上あるわけですから、きっちり過ごした生徒とダラダラ過ごした生徒とで、「平常時よりもかなり大きな差がつく」というイメージが伝わるでしょうか?

 

 こういった話をしてスタートした中3生の授業でしたが、今年も大きな成長を感じる生徒が見受けられました。授業中でのがんばり・宿題の取り組みはもちろんなのですが、やることを強制していない内容まで自主的に問題演習を進め、それを提出してくれたのです。受験生となると、各方面から「〇〇は必ずやっておきなさい。」と勉強指示が出たものをやるのは当たり前のこととなります。「強制ではないけれど、やっておくといいよ。」というものにどれだけ手を出せるかが差となってくるのです(自主性の練習にもなります)。その生徒はその動きをこの夏で取れるようになりました。数値化できない大きな財産です。今後も大事な場面でこういった動きを取れることでしょう。

 なお、その生徒は模試の成績を後日見せてくれたのですが、やはり上がっておりました。