★ほめられている子は、自分に厳しい
梅草庵本校では、学年末生徒面談の期間に入っています。
2014年度の1年を振り返ってみて、特に嬉しいことは「自分に厳しくなれる生徒が増えてきた。」ということです。
例えば、今回の面談でのやりとりでも、
私:「英語80点台取れてよかったじゃない!」
生徒①:「いや、もうちょっと取りたかったです。」
私:「全体で100点以上上がったんだからすごいじゃない!」
生徒②:「でも国語が良くありませんでした。」
というケースなど、私の方が甘くなってしまっている状況が何度かありました。
ところで、このように生徒自身が自分に厳しくなれるようになるには、周り(特にご家庭)のサポート(ほめてあげること・認めてあげること)が不可欠です。他の人に認めてもらえた安心感があるからこそ、その子は自分の弱点の方に目を向けられるようになるのです。逆にあまりほめられていない子は、自己防衛の働きもあり、自分で自分の良い点ばかりを探すようになります。この程度が行き過ぎると、「自分で良い点ばかりを探す→自分に甘くなる→危機感の欠如→成果が出ない」という悪循環に陥ってしまいます。ここまで来ると、子供自身が独力で抜け出すのはかなり難しいと言わざるを得ません。どこかで断ち切ってあげなければなりません。その術が、「ほめること・認めること・聞くこと」です。
もちろん、年がら年中ほめる必要はないと思います。むしろ厳しく注意しなければいけない時もあるでしょう。ただし、ほめる時は誠心誠意、そして根拠を持ってほめることが大切です。子供は「自分のために言ってくれているのか、親自身のために言っているのか。」きちんと見抜いていますからね!