★指示はリスク覚悟で。
7月1日(火)にスタートしていた、1学期生徒面談期間が終了しました。
中学生にとっては期末試験の振り返りがメインとなりました。
「中1の学年末に比べ、英語が約40点アップした中2生」、「得意の英・数が今回も90点を越えた生徒」、「中2ハイレベル選抜メンバーの英語平均点が、学校の学年平均点より30点以上高いこと」など、良い結果が生まれました。
その一方で、面談の中で「サッカーワールドカップを見てしまい、眠かった。」、「勉強の集中力が出なかった。」、「勉強時間をあまり取らなかった。」など、残念な報告もありました。
ただ、いい結果にせよ悪い結果にせよ、面談の中で大事にしているのは、「結果で終わりにせず、なぜ?」を考えようということです。そうしないと、次への飛躍のための力の入れどころを間違えてしまうからです。例えば、先ほどの「サッカー」の件でいえば、これは勉強内容の理解などという問題ではありません。改善すべきは生活・習慣の領域です。
また、「勉強の集中力や時間が少なかった」ケースについても、その事実で終わりにしないことがポイントです。そこから再び「なぜそうなったのか?」、可能な限り掘り下げることが大切で、面談の中でも可能な限り掘り下げてもらいました。そうすると、①「自分の部屋にある、ゲームや漫画の誘惑に負けた。」、②「勉強しようと思っている時に、親に『やれ』と言われてやる気がなくなった。」など、より具体的な様子が出てきました。特に②は、過去の例も含めてよく挙がるものです。勉強の成果は、「やり方×時間×自主性(やる気)」で表れるものだと思いますが、お子様が②のように感じている場合は、式でいう「自主性」を損なっている可能性が高いです。指示することでプラスに影響することもありますが、タイミングや内容を間違えると逆にマイナスに作用するということが多々あります。「指示することはリスクを伴う」と意識することが大切なのかもしれません。そして、「自主性」が弱まると、連動して「時間」の減少につながるという悪循環が生まれてしまいます。これは避けなければなりません。また、断ち切らなければなりません。
「甘やかさず、押し付けず。」。指示することは神経を使いますね。