★「聴いて」から「押す」
梅草庵本校では、現在2学期生徒面談期間に入っています。
特に中学生は2学期期末試験の成績が出そろった頃ですので、一緒に振り返りをしています。課題は生徒1人1人で当然異なりますが、とにかく大事にしていることは自覚をしてもらうということです。こちらで弱点や課題を指摘することは簡単ですが、納得して行動につなげてもらうため、一方的に押し付けるというやり方はしていません。生徒本人に自覚してもらうために、大事にしていることは「聴く」ということです。こちら側が、生徒の立場にたった質問を考え、丁寧に聴くという姿勢をしていれば、生徒たちはけっこう話してくれるものです。
ここまでの面談でも、色々な反省点が出てきています。
「勉強した科目、していない科目に偏りがあった。」
「試験勉強の開始時期が遅かった(5日ぐらい前)。」
「学校の授業中に聞いていないこともあった。」
「提出物を出し忘れた。」
「夜型で勉強したら、途中で眠くなってしまった。」
「漢字の勉強をせずに試験本番を迎えてしまった。」
「スケジュール管理が甘かった。」
「問題を解くだけで、間違えた部分の解説を読まなかった。」
「自分の言葉で文を作るのが苦手。」
「1日1~1.5時間ぐらいの量で足りると思っていた。」
などなど。
全て本人たち自身の口から出てきたものです。
力不足の点を認識することができたら、あとは改善するだけです。
テストが終わって、ただ「できなかったなあ。」「〇〇はもうちょっと点数取れたなあ。」などと頭でモヤモヤしているだけでは、いずれ忘れます。
いったんキッチリはき出しましょう(できれば書いてみましょう)。そして、書いてみると明白ですが、改善方法は意外なほど単純なものであることが多いのです。みなさんも、上記項目の改善方法はすぐに浮かぶものが多いのではないでしょうか?
例、・「勉強した科目、していない科目に偏りがあった。」
⇒全教科バランスよくやろう。
・「試験勉強の開始時期が遅かった(5日ぐらい前)。」
⇒遅すぎる。2週間前(14日前)からやろう。
・「提出物を出し忘れた。」
⇒忘れないように、例えば「提出物連絡メモ帳」のようなものを作ろう。
改善方法が見えたら、あとは「口だけにならない」よう、実践していくのみです。
「ウチの子は実践が難しいんだよな~」とお思いの保護者様もいるかと思いますが、同じ実践でも、自分で見えた課題というものは、一方的に押し付けられたものより前向きに取り組めることが多いです。もちろん、取り組みに甘さが見える時は塾でも注意していきます。
また、単純でないケースももちろんあります。しかし、それでも丁寧に聴いていけば必ず突破口が見えてきます。
次につなげる正しい実践をするために、まずは正しい反省をしましょう。